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「デタッチメント 優しい無関心」  エイドリアン・ブロディ  サミ・ゲイル
2011年のアメリカ映画。監督はトニー・ケイという僕は知らない監督。

原題は"Detachment"。頭にDeがついてるので、"Attachment"の反意語なんだろう。「分離」「孤立」「無関心」「剥離」などといった意味があるらしい。

冒頭から意表を突かれた。なかなか独特な入り方の映画。これはちょっと期待できるかも、と思う。

臨時教師であるヘンリー(エイドリアン・ブロディ)は、学級崩壊し、暴力沙汰が絶えることの無い、荒れ放題の学校に赴任するわけです。

自分の子どもに対するしつけは全く気にかけず、全てを教師の責任にして、教師に罵声を浴びせるモンスターペアレント、対話の無い家庭崩壊してる家族、猫を虐待する生徒、自分の仕事に絶望している教師達、誰もが孤独で、分断された情景が描かれていきます。思わず、最近の日本の教師達にも思いを馳せてしまう。

ヘンリーも他の登場人物達同様、孤独を抱え、心に闇を抱えて生きています。

ヘンリーの授業では生徒の自立を促します。権力者達は、我々を沈黙させようと手を尽くす。だから自分たちを守り、思考プロセスを鈍化されないためには、本を読み、自らの想像力を磨かなければならない。自らの意識を高めるために。自分を守るための技術だ、自分の精神をを失わないために・・・等のような人生哲学的な言葉で、次第に不良生徒達を魅了していきます。

ある日、帰宅途中に路上で売春しながら生きている少女、エリカ(サミ・ゲイル)に出会います。客に殴られた傷を手当てしてあげ、寝床を提供してあげると、彼女はヘンリーのアパートに居着いてしまうのですが、初めて人に(おそらく両親も含めて)人間らしく扱われ、人間としての尊厳を取り戻したのでしょう。心を開き、素直になり、とてもチャーミングな少女になっていきます。

しかし、当然のことながら、ヘンリーはいつまでも君をここに置いていくわけにはいかない、と言い放ち、児童養護施設の職員に引き取りに来させてしまいます。

このサミ・ゲイルは、現在18歳。本作も2本目の映画のようで、当時15歳位だったようですね。将来、どんな女優になっていくのか楽しみな演技派です。

ヘンリーが受け持ったクラスには、メレディス(ベティ・ケイ)という、いじめられっ子で、家族からも疎まれている、成績優秀で感受性の豊かな、アーティスト志望の太った少女がいます。この子もエリカ役のサミ・ゲイルと並んで準主役級の役柄で、やはり演技がうまい。キヤノンのカメラで、ヘンリーの写真を密かに撮りまくっています。

このメレディスもエリカ同様、ヘンリーに惚れてしまい、告白しますが、当然ながらうまくはいきません。それが後に悲劇に繋がるのですが・・・。

ヘンリーにも次から次へと苦悩の種が降りかかってきて、いやはや大変な人生ですな、教師というのも因果な商売ですな、もてる男はつらいですな、と他人事のように(他人事ですが)思ってしまうのですが、メレディスの事件がきっかけで、もしや、と思ったらやはり、エリカに会いに児童養護施設に行きます。再会を二人で抱き合って喜ぶシーンは涙もの。

その後はどうなったのか描かれてはいませんが、自分の子どもとして育てるんだろうなあ、と。

重たい映画ではありますが、稀に見る素晴らしい映画でもありました。

登場人物は他にもマーシャ・ゲイ・ハーデンジェイムズ・カーンルーシー・リュークリスティーナ・ヘンドリックス等が出ていて、画面を引き締めていました。

デタッチメント [DVD]

JUGEMテーマ:映画

| 映画 | 11:09 | comments(0) | - |
「茫洋としたつかみどころのない人物」に完全に騙された。
片山祐輔、この人に対する僕の印象は、タイトルに書いた「茫洋としたつかみどころのない人物」です。

一体、どこを見ているのか、何を考えているのか、イマイチ分からない雰囲気。でも数学や物理が得意な人には、たまにいるタイプなので、まあ、理数系の頭脳は明晰なんだろうな、ぐらいに思っていました。でもどこか浮世離れした雰囲気や抜けているところも感じる不思議なキャラクターの持ち主だなあ、と思っていた。

でもこうして犯罪を自白したところを見ると、全ては計算し尽くされた演技だったのかなあ、と思うと、「希代の天才詐欺師」になりそこねた男だったのかも、などとも思ってしまう。

このPCウイルス遠隔操作事件は、ビデオニュース・ドットコムでもずっと追っかけてきたので、僕も動画をずっと見続けてきました。

弁護団には、佐藤博史、木谷明という超強力な二人や、パソコンに詳しい若手の弁護士もいて、彼らも完全に片山祐輔の無罪を信じていたはず。

僕も無罪と信じ込んでいたので、結構ショックを受けています。

それにしてもスマホを河川敷に埋めるなどと、アホなことをしなければ、無罪を勝ち取れただろうに。自爆というか、勇み足というか、やっぱり抜けてるところのある人なのかな、と。

今後は、真実を全て話して欲しいな、と思いますね。実は自ら語っていたよりも数段、ウイルス作成能力やハッカー的な技術もあったのかもしれない。

JUGEMテーマ:ニュース


| ニュース | 08:58 | comments(0) | - |
オッ立南尾根〜オッ立〜大鹿山〜お坊山〜トクモリ〜トクモリ南尾根
5/18(日)、3ヶ月ぶりの登山。

GWは仕事三昧で、その後の異常な疲れで病気かな、とちと不安だったのですが、先週からようやく調子が戻ったので、リハビリがてら日帰りのマイナールートの登山を計画。03:50に起きるが、イマイチ気持ちが乗らない。でもピーカンが確約されてる今日行かないと、また天気が悪かったり、仕事で行けなかったりということが、何週間も続いてしまうかも・・・と思い、重い腰を上げた。

下車したのはまたしても笹子駅。取りあえず、滝子山のズミ沢から登る登山口まで向かいます。

今回は、資料を持ってくるのを忘れてしまったので、地形図とおぼろげな記憶だけが頼り。オッ立南尾根の取り付きがイマイチ分からない。松浦隆康著、バリエーションハイキング 100コース(266ルート)や個人ブログを検索して調べていたが、個人ブログの一つには、ズミ沢沿いの登山道の途中から水源巡視路に入り、とか何とか書いてあったので、ズミ沢沿いの滝子山への一般登山道に入ってしばらく登るが、どの辺りから水源巡視路が始まるのか分からないので、一旦引き返す。それにしても短時間で大勢の人に遭遇。今日の滝子山は大混雑だな。駐車してる車も多かったし、などと思いながら。

取りあえず、沢に降りて朝飯を食おう、と思い、登山口から少し林道を先に進んだガードレールの切れ目から沢に降りて、ラーメン、ココア、おにぎりと食べてほっと一息。笹子駅に着いたのは、07:56でしたが、もう10:00過ぎ。ゆったりしすぎましたが、時間はたっぷりあるし、のんびりしたせいか、幸い、松浦本の記載を思い出しました。

確か、林道が大きく左にUターン気味に曲がるとこから沢に降り、とか何とか書いてあったなあ。で、ズミ沢沿いの登山道入口からずっと奥の方まで林道をたどると、大きく左にカーブするところに出ました。右側を見ると登山靴でも濡れない程度のチョロチョロとした流れ。

そこから入り、流れの右側(左岸沿い)の踏み跡を行きます。少し行くと沢が左に曲がり、広くなり、道も広くなってきた頃、右側に尾根を見つけます。

この画像の奥の方から広くなってきた道を歩いてきました。沢は右側を流れ、75号鉄塔への尾根は左側に延びています。


尾根の下部。


これが75号鉄塔の立つ、945m圏峰に突き上げる尾根だろう、と判断し、かなりの急登を登ります。ここはテープや目印などの類いは一切ありませんでした。

沢からは鉄塔や送電線は全く見えませんでしたが、上部に来ると鉄塔を確認。沢から10分で到着。時間は10:50。松浦本でも個人ブログでも皆さん、鉄塔の北側の鞍部に着いてます。しばらく戻って鉄塔を確認した、等と書かれていたのを思い出しましたが、どの道を通ったのだろう。

すぐに出発しますが、このオッ立南尾根、珍しいことにテープや目印の類いは一切ありませんでした。それはもう気持ちいいぐらいです。道も歩きやすいし、緑が綺麗で大満足。



途中、湯を沸かしてココアなど飲みながらゆっくり登る。

なぜか心惹かれた古墳を思わせるようなこんもりした場所。ここでも大休止。


同じ場所。


12:10、オッ立に到着。ここでもココアを飲んで一休み。もう少しでなくなりそうなEPIのボンベを今日中に空にしたいという気持ちもあったのですが、結局、無くならず。

コミカルでもあり、エロくもある名前のオッ立のピークは、山名板こそ立派ですが、道標はありませんでした。一般登山道とは言え、北側に巻き道が通っていて、分かる人しか来ないピークのようです。ここからトクモリまでは一般登山道。

画像の奥の方から歩いてきました。


12:30、次の大鹿山に向かって一旦下ります。しばらくすると、右側から曲り沢峠方面からの巻き道と合流。

12:50、大鹿山着。雨沢ノ頭とも言うんですね。


しかし、この山頂はとてつもなくマイナーな雰囲気で笑ってしまう。次の大鹿峠まではここからもずっと尾根筋を歩きました。整備された巻き道も通っているようでしたが、マイナーな雰囲気を満喫するため、あえて尾根筋にこだわった。

大鹿峠に行く途中で見かけた山ツツジ。


大鹿峠付近で3人の登山者に遭遇。オッ立南尾根に取り付いてからは、初めて人に会いました。ここからのお坊山に向けての登りでは20人近くの大パーティとすれ違う。

14:00、お坊山着。


お坊山で少し休んでいると、お坊山南東尾根を登ってきたという中年女性二人組が登ってきました。彼女たちの話だと先ほど会った大所帯のパーティもお坊山南東尾根を登ってきたそうだ。オッ立南尾根に取り付いてから会った人はそれだけ。

今日の滝子山が大混雑だったと思われることに比べれば、どんだけマイナーなんだよ、と。

いよいよトクモリに向け、出発。

到着するだけで、腹一杯になって動けなくなりそうな名前のトクモリはお坊山南東尾根〜笹子雁ガ腹摺山という記事を書いた時にも通っているはずですが、その時は全く気付くこと無く通過しました。

今回は意識して歩いたので、気付かずに通り過ぎてしまうことは無かった。

トクモリ山頂などというのもおこがましい平坦な界隈。




周りの木を見回しましたが、やはりどこにもトクモリの山名板はありませんでした。南の下方を見やると、遙か下方に狭くなった尾根筋が見え、これに間違いないな、と確信し、14:30頃だったかな、下降を始めた。

このトクモリ南尾根は、意外なことに登りに使ったオッ立南尾根とは全く違い、赤テープや古い水色のビニール紐などが、結構頻繁に巻かれていました。




家で地形図を見ている時、1070m付近で尾根が二手に分かれる箇所で、ここで直進せず、左に大きく曲がらなければいけない、ここを注意して意識して歩こう、と思っていました。やがてそれらしき場所に来ましたが、ここは思ったよりもずっと分かりやすかったです。そのまま直進するのはすごく不自然なんですよね。しかし、送電線は終始、全く見えなかったなあ。

徐々に車の音が近くに聞こえてきて、やがて鉄塔に到着。下方の植林帯を見ると、赤テープが木に巻かれているのが見えるが、マイナーな道に出るより、少し遠回りになっても仕方ないので20号線の近くに出たい。なので、更に下にある鉄塔を目指した。

その鉄塔がどうやら一番下にある鉄塔らしい。こちらの植林帯もなんだか微妙な位置に赤テープが連続して巻かれているような気がするが、歩きやすそうなところを探して、適当に下っていくと林道に出ました。

15:30頃だったか、何か大きな建物の前の林道に出ました。


林道を少し歩くと20号線に出ました。ここからは笹子駅まで、長い車道歩きですが、16:48の高尾行きに乗れ、何とか座れました。やはり冬とは違って、車内は登山者ばかりでした。

朝起きた時は気持ちが乗らなかったけど、行って本当に良かった。最高にリフレッシュできた。

JUGEMテーマ:スポーツ

| 登山 | 16:17 | comments(0) | - |
久しぶりにワインを買った。
最近、家飲みはウイスキーばかりだったんですが、久しぶりにワインを買いました。

以前、大好きだったのはこのチリワインでした。

今回、同じくチリのSunrise Cabernet Sauvignon 2012っちゅうワインを購入。





近所のマルエツで、1,100円位だったかなあ、割と濃厚で旨いんだけど、香りがやや独特なのが気になる。また買うかどうかは微妙。このワイン、巷間、どう評価されてるんだろうかと思ってちと検索してみたら下記のような意見があった。赤字にした部分は僕が賛同できるな、と感じた部分。参照したのはカベルネソーヴィニヨン種ワインランキング&レビューというサイト。
素人には難しいな、このワインの評価は・・・。

今回のワインはサンライズカベルネ・ソーヴィニヨン。説明もばか臭いですが、チリワインとしてたくさん売られているサンライズの、カベルネ・ソーヴィニヨン種によるワインです。

カベルネ・ソーヴィニヨン種のワインはタンニンの強さ、まあ言ってみれば赤ワイン特有の苦味が特徴なのですが、これがサンライズの場合は結構嫌味な感じで広がることが問題です。しかし同クラスのカベルネ・ソーヴィニヨン種のワインが、ライト感覚で楽しませようとする姿勢が見え見えなのに比べれば、「コクや苦味の強さで勝負してこそカベルネ・ソーヴィニヨン種による赤ワインなのだ」という姿勢は評価すべきなのかもしれません。これが苦手なら「メルロー種飲んでいろ」とでも言いたげです。そこで判定に迷いが生じるのです。

いずれにしても香、味ともに、樽というか落ち葉の中で腐敗した木のような風味が強く、しっかりとし酸味やコクがあるにしても爽やかさや都会的でシャープな風味を好みがちな日本美食学会には苦手なものです。辛味はそれほどなく、一気に飲んでも後味の酸味がきつすぎないという意味では優良なのかもしれませんが、もう少し洗練された味わいとしてくれた方が日本美食学会には相性が良いようです。もしかするとヴィンテージが好きな人には評価されるワインなのでしょうか?

日本美食学会は自身の好みだけを信じて73点と辛目の評価をしておきます。生意気を言えば、日本美食学会の感性では作り手のこだわりや自信が感じられるものではありませんでした。結果的にできちゃったという感じの風味に思えます。同じテイストでも、作り手の自信が見えるのであれば日本美食学会は評価すると思うのですが、今回は残念ながらそこまでは伝わりませんでした。しかし、このワインが専門誌等の中で、一流のソムリエによって安価な優良ワインとしてとりあげられる可能性は十分あります(その可能性は極めて大!)。その場合はこの判定はあくまでも素人判断だと思って、何卒ご容赦を!
そういえば、自分で買ったワインは赤ばかり。でもワイン・バーなどで、同行した人に薦められて飲んだ白ワインは、全て旨いと感じた。もしかして、白ワインの方が好きなのかな、俺?? なんて疑問も湧いてきた昨今。

今度は、白ワインでも買ってみるかな。白ワインて、色がつまんないよね、と思ってたんだよな。

JUGEMテーマ:日記・一般


| 日記 | 23:13 | comments(0) | - |
古賀茂明  戦争国家への「11本の矢」という記事。
ここに書いてありました。やっと、こういう言論が影響力のある人から発せられるようになったか。戦争したくて仕方が無いアドルフ安倍政権、一刻も早く崩壊して欲しいと望んでいるのですが・・・。全文引用。
安倍政権の「列強になるための10本の矢」の輪郭がほぼ明らかになってきた。

政権を取って最初に話題に上ったのが、憲法改正だ。参議院選への影響も考えて結局後回しになったが、自民党の憲法改正草案を見ればその意図は明確だ。

ここには「国防軍保持」と「基本的人権の制限」という2本の矢が込められている。現行憲法では自衛隊は保持しなくても良いが、自民党案では国防軍保持が憲法上の義務となる。しかも、「我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため」と書いてあるから、中国に負けない強力な軍隊でなければ「憲法違反!」ということになる。

「基本的人権の制限」は、個人の権利は「公益及び公の秩序」に反しない範囲でしか認めないとすることで、戦争のために人権を制約することを可能とする。戦争批判の言論を抑圧したり、戦時徴用にも使える規定だ。

昨年秋からはまさに「矢継ぎ早」に3本目以降の矢が明らかになった。3本目と4本目が、臨時国会で成立した日本版NSC法と特定秘密保護法だ。閣議でなく、わずか4人の閣僚で戦争開始の決定ができるNSC。戦争に至る過程の情報隠しを許し、マスコミの取材活動を制限する特定秘密保護法。両者とも、戦争に必須の手段だ。

あまり報道されていないが、特定秘密保護法の国会のチェック機能の議論の中で、日本版CIAを創設する構想が出ている。これも戦争には欠かせない5本目の矢である。

海外で戦争するために、集団的自衛権の行使を憲法解釈の変更というウルトラCを用いて容認するのも時間の問題だ。これを6本目と数えよう。

さらに、これに先立って、7本目の矢となる武器輸出3原則の廃止が実現してしまった。これと同時に、日本の軍事産業が実は世界中で武器・武器技術輸出の話を密かに進めていたことが明るみに出て来た。この動きをさらに強化する8本目の矢として、ODAの軍事利用も容認目前のようだ。これらによって、日本は、「戦争できる国」ではなく、「戦争なしでは生きられない国」への道を歩む。

残り2本も議題に挙がるのは時間の問題だ。9本目が徴兵制の導入。前述のとおり、強力な国防軍が憲法の要請だという理由で、若い兵力の確保が課題となる。少子化による人手不足の中では、徴兵制を採るしかない

最後の課題が10本目の矢、「核武装」である。原発と核燃料サイクルの維持にここまでこだわる理由は、核武装しか考えられない。

そこまで考えていたところで、4月下旬に11本目の矢、「産めよ増やせよ」政策が出て来たから驚いた。富国強兵時代の政策だ。列強となるための国力の基本は人口だということだろう。1億人レベルを維持するために、「女性一人につき2・07人子どもを産む」という数値目標を立てるという。元々は経済界が長期的な労働力確保のために考えた案だが、安倍総理は別の思惑で飛びついてしまった。

しかし、この計画は、他の10本の矢と違って、頓挫するだろう。いくら言い訳してもムダだ。女性を「産む機械」と言って批判を浴びた大臣と同じ。数値目標なら、子育て予算GDPの○○%、1年で待機児童ゼロ、労働時間の2割短縮、有給休暇100%取得など、いくらでも設定できる。出生率上昇はその結果でしかない。

安倍総理の「女性に優しい」という「衣」の下から、戦争のためなら何でも可という「鎧」を見せることになった11本目の矢。そろそろ、国民も気づかなくてはいけないと思うのだが。
この記事の最後に書かれている「女性一人につき2.07人子どもを産む」という数値目標、これは初めて知った。そんなの無理無理(笑)。

そんなに戦争したけりゃ、自分たちで行ってくれ。

それにしても何故、こういう真っ当な言論が、もっと多くの人から出てこないのか不思議だ。原発にこだわるのも核武装したいからに間違いない、という意見は僕も全く同意。でも日本が核兵器を持つ意味は無い。冬に日本海側の原発にミサイル打ち込まれたら、北西の風で、首都圏まで放射性物質で覆われるでしょうが・・・。狭い国土に50基もの原発という、圧倒的に不利なターゲットが多すぎまっせ。

「戦争のできる普通の国」になるということは、「テロが頻繁に起きる普通の国」になることでもあり、一体、何%の国民がそんなこと、望んでるんでしょうか?

そういや明日、いよいよ、ネタニヤフが来日する予定ですが、来なくていいよ。急病にでもなっとけ。
2014/05/11 ネタニヤフ首相来日を問う緊急集会 ―日本・イスラエル兵器共同開発に異議あり(東京・文京)

JUGEMテーマ:ニュース

| ニュース | 11:07 | comments(0) | - |
悲しいかな、GWは仕事三昧でしたが、疲れが取れない。
せっかくのGWも今年は仕事三昧。特に7日の夜はひどく疲れて、何と20:30に寝てしまいました。そんなに早く寝たことは、数十年ぶりだと思います。普段、日帰りで山に行く前日も寝るのは大抵、23:30〜00:00頃。起きるのが03:50位ですからね。基本的に早い時間には眠れないんですけどね。

何か、この異常な疲れは病気なのかな、とちと不安になっている今日この頃です。明日、明後日の土日も天気は上々なんですが、疲れが取れないので休息します。久しぶりに山に行きたいぜ(苦笑)。

JUGEMテーマ:日記・一般


| 日記 | 23:04 | comments(0) | - |
トランペッター Nick Roseboroと彼のアルバムに参加のギタリスト、Travis Reuterに興味を持った。 
このブログでもよく書いているpodcast、In the Groove, Jazz & Beyondでかかり、興味を持ったニック・ローズボロというトランペッターのPassegewayというアルバム。同じくトランペッターのトム・ハレルの似たようなタイトルのアルバムを持っているのを思い出す。

ドラムのブラジル人、ホジェリオ・ボッカートを初めて知ったのは、ジョン・パティトゥッチのアルバムだが、本作でも良い。ベースのペルー人、ホルヘ・ローダーが一番有名な気がするが、どうなんでしょう。

初めて知ったトラヴィス・ロイターはかなりシンプルな公式サイトがありますが、僕もアルバムを何枚か持っていて好きなアルトゥーロ・オファリルのバンドでの活動が多いようで意外でした。あの変態ぽいギターがラテン・ジャズにどう絡んでいるのか、興味津々。

公式サイトでは、彼の音楽もライブなども含めて聴けますが、エッジの効いたシリアスなジャズで実に良い。リーダーもいいが、トラヴィスには更に興味を持った。

アルバムと同じメンバーの演奏。アルバム7曲目に入っている"Relentles Motion"。


Nick Roseboro - Trumpet
Travis Reuter - Guitar
Jarod Kashkin - Piano
Jorge Roeder - Bass
Rogerio Boccato - Drums


公式サイトでは、全曲、フルで聴けます。
Passageway

こちらはTravis Reuterの1stアルバム。カート・ローゼンウィンケルの2枚組ライブ、"The Remedy"で衝撃を受けた人などは気に入るかも。
Rotational Templates





JUGEMテーマ:音楽

| 音楽 | 22:32 | comments(0) | - |
「嫌われる勇気」 岸見一郎著を読み、アドラー心理学の初体験をした。
若い頃、フロイト、ユング、ニーチェ、ハイデッガー、カント等々の心理学や哲学の本は少しは読んだものの、アルフレッド・アドラーは、名前ぐらいしか知らなかった。ところが日本で無名なだけで、海外ではフロイト、ユングと並び、心理学の3大巨頭だそうだ。これにはびっくりした。

この本を読んだきっかけは、ビデオニュース・ドットコムで、「あなたが変われないのは実は変わりたくないから?!」というタイトルで、著者の岸見一郎が出演したのです。

これは会員のみしか視聴できないのが残念ですが、これは無料放送で少しでも大勢の人に観て欲しかった。とはいってもこの本自体が、この手の本では異例で、確か20万部以上売れていると話していたので、多くの人にとって既知のことなのでしょう。僕は岸見氏のことも全く知らなかったのですがね。

話も面白く、アドラー心理学にも大変興味を持ち、(少なくとも何でも性欲(リビドー)と関連づけて考えるフロイトに対するほどの違和感は無かった)すぐにキンドル本を買ってしまいました。著者も語っていたとおり、心理学と言うより哲学そのものに感じました。

僕の持っているのは、Kindle Keyboard(日本では通称キンドル3)で、日本のアマゾンで購入しても読めないので、スマホのAndroid端末に入れてあるKindleアプリで読んだのですが・・・。最近は読みたい本がKindleで出版されることも多いので、そろそろKindle Paperwhite買おうかな、とも思っています。

番組の中では、岸見氏が実際に診察したという中一の少女の話もしていました。「赤面症のため、好きな人に告白できない」というのです。しかし、アドラー心理学では、原因では無く、目的を重視するということで、赤面症が治って告白したとしてもフラれるのが分かっているので、赤面症を理由に告白するのを避けている、よって、赤面症であることが彼女にとってメリットがあるのだ、と解釈するとのこと。これは面白い解釈で説得力もあるな、と思った。

この話は、本の中でも出てきます。本では全編にわたって、青年と哲人の対話という形式で書かれており、専門用語と学術的な文体で堅苦しく書かれている本ではないので、とても分かりやすく読みやすい。

アドラー心理学で一番面白い、そして意外だと感じたのは、徹底してトラウマを否定していることです。

過去は決して変えることはできないのだから、自分がその過去の体験にどういった意味づけをしているか、そこを解明し、治すことが大切だ、と。

本の中でも哲人の語る印象に残る言葉が多々あり、例えば、「他者からどう見られているかばかりを気にかける生き方こそ、わたしにしか関心を持たない自己中心的なライフスタイルなのです。」とか、「関係が壊れることだけを怖れて生きるのは、他者のために生きる、不自由な生き方です。」とか、「人生とは、いまこの瞬間をくるくるとダンスするように生きる、連続する刹那なのです。」等々、随所にありました。特に最後に挙げた言葉は大好きですね。

ただ、大好きな言葉ではあっても、その連続する刹那を自分が精一杯生きてはいないのも事実。根が怠け者なので、アドラー心理学の提唱する「今、この瞬間を真剣に生きる」ということができていません(苦笑)。

アドラー心理学は「人間の悩みのすべては対人関係にある」と考えるそうですが、対人関係のゴールは「共同体感覚」とのこと。

この概念はアドラー心理学の鍵概念であり、その評価についても議論が分かれ、この「共同体感覚」を提唱した時、多くの人が、アドラーのもとを去ったと言います。

他者を仲間と見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることを共同体感覚というそうです。ただ、アドラーはこの共同体の定義を家庭、学校、職場、地域社会だけにとどまらず、国家、人類、動植物、無生物、宇宙全体までも含み、時間軸でも過去から未来までも含む、としたそうで、実に壮大な定義です。

アドラー自身も「到達できない理想」と認めつつも共同体感覚こそ、幸福なる対人関係のあり方を考える、もっとも重要な指標としていたそうです。

フロイトほどの違和感は無かったと最初に書きましたが、それでもこの壮大というか荒唐無稽とも思える、共同体感覚を自分なりに咀嚼し、実践していきたいものです。

著者がもともと哲学者ということもあり、ソクラテスと青年の対話風に書かれていることも自分の好みだったのかも知れない。これがスピリチュアル系や宗教系の著者の書いた本だったらアドラー心理学との良い出会いは無かったでしょう。

アドラー心理学を真に理解し、実践できるようになるには、「それまで生きてきた年数の半分が必要」だそうです。もっと若い時に知っていれば、と悔やまれます。

本の帯のコピーもいい。「自由とは他者から嫌われることである。」

「空気を読む」とか「KY」とかいう言葉や思考様式が大嫌いな人間にとっては、本屋で見かけたら間違いなく、手に取ってしまうコピーだ。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え


こちらはもっと昔に出た本。これも読んでみたい。
アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ベスト新書)


JUGEMテーマ:読書
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