8/16(金)に行きました。今年、4回目の沢登りです。25,000分の1地形図は武蔵日原のみでOK。
奥多摩駅発、08:10の東日原に乗車。もう一台、増車されてました。
東日原には08:40頃着。すぐ歩き始めます。
日原鍾乳洞までは観光客の車や人で少々賑わっていました。林道は落石のため、日原鍾乳洞のすぐ先で通行止め。脇をすり抜けて通過。本当は人も通過禁止のようです。
実際、落石はかなり多く、落石防止用の網の張ってない部分では、大岩がゴロゴロ転がっている箇所もありました。いま、この瞬間に地震が起きないでくれよ、と祈りながら素早く通過。
09:12、カロー川谷遡行の起点、かろう橋着。
09:35、
滝上谷橋着。
沢に降りようと思いましたが、荷物を広げるスペースも無いので、橋の脇で着替えます。おにぎり1個とようかんを食べ、10:10入渓。
10:35、2段からなる
大小屋ノ滝着。さすがにガイトブックで中級とされている沢だけあって、シダクラ沢や真名井沢、鷹ノ巣谷などとは、スケールが違います。
空身で近くまで寄ります。右壁に取り付いてみますが、スリングがぶら下がっていました。120cmのソウンスリングを連結して、この残置スリングを利用すれば行けるかな、と思いますが、上段が登れるか分からないので高巻くことに。こういう時は確保者がいればなあ、と思いますね。
左壁を見ると、一本ある細い立木の右側にリングボルトとスリングがぶら下がっていました。確かに左壁は非常に細いですが、バンド状になっています。でもあそこを登るなら直登の方がいいだろ、と思いましたが・・・。
右岸の大岩の左側を登っていきます。
大岩の上部に来ると、ちょうどバンド状になっている部分があり、そこを伝って行くと、沢とほぼ並行に歩けました。しかし、懸垂下降をしないと下の写真の斜面に降りられません。太い木を探し、おあつらえ向きの木を見つけますが、懸垂しなくてもいい場所を探すため、上部へ移動すると、簡単に降りられる場所がありました。
この斜面を下って沢に戻ろうとしますが・・・。
更に上を見ると作業道を発見。そこを伝って行くと、沢の方に向かっています。そこにはワサビ田跡がありました。思ったより、短時間で小さく巻けました。
写真では分かりづらいが、顕著な作業道。
大小屋の滝を過ぎると、しばらく流れは単調。
11:15、写真の木橋に到着。捻れまくっております。
両岸に作業道も続いている。滝が多すぎて、ガイドブックと照らし合わすことができないので、ここから先は地形図のみを頼りに遡行。
ある程度の大きな滝は、左壁のバンド上から小さく巻いたり、左側(右岸)から高巻いたりしました。巻いた滝はすべて右岸側から巻きました。ガイドブックでは左岸を巻いてる滝もありましたが。
ここは、右壁からずっと水流の右側を伝って直登。
12:25、本谷との出合。ここは正面の太い木が、まるでここが分岐だよ、と教えてくれているかのような存在感。地形図で確認しても明らかに右側が本谷なので、そのまま正面の大栗窪を行きます。
こちらが大栗窪。
こちらが滝上谷本谷。本谷の方が水量は少ない。
12:45、3段の滝が登場。10m以上はありそう。2段目は右側から左側に斜上するバンドを伝い、流心をくぐり抜け、左側に移動。3段目は流心は手がかりが少ないので、左側から登りました。ここは余裕で楽しく登れた。
13:15、涸れ沢の二俣に到着。右俣はいきなり魅力的な岩。
その先もかなり岩場が続いているのが見えて面白そう。でもこれは、
ハナド岩に突き上げてしまうと思われ、地形図で確認しても間違いないので、貧相な左俣に入る。
貧相な左俣だが明らかに方角的にはこちら。
左俣はほとんど落ち葉で埋められた単調な歩き。
しばらく行くと、二俣に到着。地形図だと1,250m付近か? 左俣を行くと、尾根に出る。おそらく、
大栗尾根だろう。右俣はだいぶ先に魅力的な岩が見えており、おそらくあの辺りから涸れ滝のオンパレードになるものと思われる。
最初は右俣を行くが、枯れ葉と土で歩きにくいのと、この暑いのに水も無い涸れ滝を登ってもなあ、虫も多いしなあ、今日もかなり刺されてるし、と迷ったあげく、左側の大栗尾根を目指します。沢は水が涸れると急に虫が多くなってきますからね。
13:45、大栗尾根に乗りました。地形図で1,370m界隈だと思います。
14:10出発。途中、岩壁帯を巻く箇所には赤テープが何カ所かに巻かれていました。それにしても暑いし、いつもよりロープも重いし(今日は7mm20mではなく、8mm30mを持参。更に8mm10mお助けヒモも)、ヘロヘロです。
14:40、長沢背稜の登山道、水源林道に出ました。結局、大栗尾根は30分歩いただけかと思い、失笑。
ザック氏もお疲れモードのご様子。
14:50、
一杯水避難小屋を目指して出発。途中、ハナド岩にも立ち寄りました。
ハナド岩から登ってきた沢方面の眺め。
15:35、一杯水避難小屋着。
小屋前のベンチ。ザック氏も元気を取り戻しております。
一杯水避難小屋。
小屋には若いカップルが一組のみ。今日は酉谷(とりだに)避難小屋まで行く予定だったが、雨と雷のため、ここで泊まるとのこと。2泊3日で雲取山まで行き、日曜に下山する予定だそうですが、雲取山まで行けるか、多少不安そう。真夏の奥多摩ですからね、体力的にもきつい。僕は夏の奥多摩は沢しか登りません。
今日、日原鍾乳洞を過ぎてから下山するまでたった二人会ったHuman Beingでした(笑)。
雷は雲取山方面で鳴っているようですが、雨は小雨。登山道の上は、ほとんど木の葉で覆われているので、東日原まで雨具は着なくて済みました。
それにしても奥多摩の日帰りの沢としては、かなり楽しめた。何年か後に今度は虫の少ない晩秋にでも訪れ、上部の涸れ滝を楽しみたいと思いました。
途中の道標に今年6月に入山し、行方不明になっている高橋清氏の捜索願が張られていました。
都岳連の
http://www.togakuren.com/link/cat299/2013-06-1/にも写真や予定コースが載っていました。