昨日の日曜日、11/18に行ってきました。
先日、本屋でたまたま見つけた
松浦隆康という人の
バリエーションハイキング。ああ、これがブログでしばしば、松浦本によると云々などと書かれている人なのかと思って、しばらく立ち読み。文体が好みでは無かったのですが、(シンプル簡潔で的確な説明のガイドブックというより、エッセイ風味が入っているのが、違和感を感じた理由だと思う)参考にはなるかな、と思って購入。
その283ページに「
鶴ヶ鳥屋山の支尾根」として載っている北東尾根を登り、北尾根を下山しました。本には他に南東尾根も載っています。
初狩駅には0750着。本ではバスに乗るようになっていますが、この時間帯、バスは無いので、国道20号線を笹子方面に向けて歩きます(あっても歩いたと思うけど)。やがて、中央本線の下を通過。すぐに下の画像のゲートのある場所に出る。0835着。
本では「笹子川に渡る橋を渡って、ゲートを抜けて簡易舗装道に入る」と書かれていますが、実際は、ゲートの右側、大有建設と書かれている脇を抜けてから橋を渡りました。
緩やかな登り坂で、すぐ、本に書かれてる小さな鉄塔と大きな鉄塔が見えてきました。そのまま道沿いにしばらく行くと、ガードレールのある橋があり、日影沢を渡ります。
なおも道沿いに行くと、下の画像。本によると、「貯水タンクがあり、その手前のポールから取り付く」となっていますが、貯水タンクは見当たらず、下のような場所。仮にここが本に書いてある場所とは違うとしても、巡視路に続く道には間違いないので、ここから登ります。No.25鉄塔まで10分というポールもありました。
登山道ではなく、東電の巡視路ですが、木にテープをぐるぐると巻いているのが面白い。ヘッドランプに反射して光るタイプなのかなあ、と思いつつ登る。
0855、No.25鉄塔に到着。4本の足の内、左の前足に道は続いていました。かなりの急斜面に建っている鉄塔です。おにぎりを食べ、0910出発。
0925、No.26鉄塔着。地形図の764m圏界隈は、北に位置する国道20号線側から冷たい強風が吹き上げてきて、非常に寒かったのですが、ここはちょうどすぐ北に防風目的のように木が植えられており、風をあまり感じません。今日は歩行時間はせいぜい5時間程度なので、ここで大休止。
日帰りでも必ず持つという人もいますが、僕は普段はツェルトは持ちません。今回は時間がありあまるので、久々に練習がてら張るつもりで持ってきました。でも天頂部がへこんでしまった。片付ける時、張り綱を固定したペグの近くにカモシカの糞が大量にあるのを発見。やばかった。
うどんとアルファ米のピラフを食べようと、お湯を沸かしていると二人組の登山者と犬が登場。地元の人だと思ったら違うそうで、彼らも犬のことは僕の犬だと思ったようです。銃声も聞こえたので、ハンターの猟犬だろうということでした。コースは僕と同じく、北東尾根〜北尾根、あの
笹一酒造の新酒フェアが今日が最終日と言うことで、そこに寄って帰るとのこと。
1110、ようやくNo.26鉄塔を出発。途中から激しい急登。1130、急登を終えるとNo.27鉄塔へのポールがあり、ここで、進む方角は南南西に変わります。
1145、黒野田林道に出ました。右斜向かいの石段を登ります。
落ち葉を踏みしめながら行きます。
やがて、下山時に歩く北尾根と思われる尾根を確認しますが、北尾根の分岐を示すテープというのがまだ出てきません。
1205、赤いテープの場所に到着。
いったん下って確認しますと、やはり先ほどの尾根です。一応、コンパスと地形図でも確認。更にこんな赤ペンキもありました。左上に僕のグレーのザックも小さく写ってます。
やがて、鶴ヶ鳥屋山(つるがとややま)〜本社ヶ丸(ほんじゃがまる)へ連なる主稜線の一般登山道に到着。主稜線に出る直前、先ほど会った二人組が、北尾根に向けて下山中で軽く挨拶を交わす。笹一酒造に向けて、足取りも軽そうです(笑)。
主稜線に出たところ。手前の細い木、画面の右側と左側の2本に赤いテープが巻かれている。北東尾根へ下る目安として巻かれているようです。
1230、鶴ヶ鳥屋山頂着。立ち枯れの木々があるとは言え、ピーカンで360℃の見晴らし。雪が真っ白に妖しく輝く富士山。頂上からはよくは見えませんでしたが、少し斜面を下ると南アルプスもはっきりと見えました。
沢登り中心に使っていたため、藪こぎで穴が開いたり、汚れたりしてボロボロになっていた55リットルのザックを買い替えました。アークテリクスのNozone55です。今回初使用。すごく体にフィットし、背負い心地は最高。あとは耐久性がどうか?
そんなに早く帰ってもしかたないので、ここでもだらだらと一時間過ごしました。でも誰も登ってこない。
1320出発します。するとすぐに熟年登山者の10人弱ほどのパーティ。僕と同じく、北東尾根から登ってきたそうです。帰りは南東尾根を下山するとのこと。
その後すぐ、立て続けに二人パーティ、単独、二人パーティ、二人パーティという感じで会いました。
1335、北尾根に向けて、北東尾根を下り始め、1405、黒野田林道に到着。正面の平らになっている辺りから再び山道へ。
1410、No.28鉄塔着。ここは、真正面にドカーンと滝子山が拝めたり、いい眺めでした。
14:45、JR大勝線46号鉄塔着。本によると巡視路は鉄塔の10メートル手前から西にジグザグに下る、とありますが、戻ってみると、ここがそうでした。
最後は国道20号線に出ることなく、笹子駅の南側から駅に到着。10分位待って、1535の高尾行きに乗りました。
北東尾根が、いかにも東電の巡視路といった感じで、味わい深さも何もあったもんじゃない、といった道だったのに対し、北尾根は雑木林が素晴らしく、気分のよい尾根道でした。味わいながら散歩気分で思い切りゆっくり歩きました。