スペインは中3日、オランダは中4日、優勝すれば両国とも初優勝。
試合開始直後からスペインは、ボール回しをするよりもがんがんと前に出て、ちょっと驚かされた。4分には、セットプレイからセルヒオ・ラモスの惜しいヘディング・シュート。GKが何とか弾く。
オランダは7分、スペインのDFラインの横パスのミス。ボールがカイトに渡り、シュートを打つが、しっかり当たらず。
その後、セルヒオ・ラモスが、ペナルティ・エリア内を深く切り裂き、角度の狭いところを自らシュート、あわやOGというDFのクリア。更に右からのクロスにゴール左側にいたビジャ、バックステップしながらも左足で合わせたがサイドネットへ。ここまではスペインの攻勢。
15分ぐらいになってから少し落ち着き、20分頃まではオランダのペース。22分には、早くも両チーム2枚ずつのイエローと、荒れ気味。その後はどっちつかずの試合運びに。
そして、デ・ヨング、競り合いのボールで、シャビ・アロンソに跳び蹴り、一発レッドでおかしくないシーン。これで、オランダは3枚目のイエロー。この試合、荒れなければいいが、と少し不安。
オランダは35分頃、ロッペンがドリブル突破。はね返されると、今度はスナイデルがドリブル突破し、CKを得る。ショートパスから、ゴール左側にいたマタイセンにパスが通るが、何と空振り。
前半終了間際までは、オランダのペースとなるが、得点できず。前半0-0で終了。
後半開始直後は、試合開始直後と同様、スペインが、中盤のパス回しを省略し、前へ前へ、という攻撃。48分、右サイドからのCK。ニアで、ヘッドで競り勝ったプジョルが、ファーに流し、カプテビラか゛フリーの状態でいたが、空振り。
スペインは、59分、ペドロに代え、ドリブラーのヘスス・ナバスを投入。オランダは61分、中盤の競り合いからスナイデルが倒れながら前線にスルーパス。ロッペンが抜け出し、GKと1対1になるが、ナイス・セーヴ。オランダ、ここまでで最大のチャンスを逃した。
後半になり、押され気味だったスペイン、ナバスが右サイドを突破し、クロス、DFに当たり、ビジャにボールが流れ、シュートを打つが、何とかクリアー。
70分、オランダは守備の貢献度も高いカイトに代えて、ドリブラーのエリアを投入。エリアのドリブル突破で、同じサイドのヘスス・ナバスの攻撃を封じよう、という狙いもあったと思いますが、オランダは最後まで、エリアを充分に活かしきれませんでした。
右サイドのロッベンばかりにボールが渡り、ロッベンも徹底的にドリブル突破しようという姿勢はあっぱれでしたが・・・。
スペインは、CKからセルヒオ・ラモスが、フリーな状態でヘディング・シュート。しかし、大きくクロスバーを越える。久々のビッグ・チャンスでした。
その後、しばらくはスペインのペースで、ペナルティ・エリア内にもパスが通るようになってきました。
70分頃だったか、ロッベンが中央をドリブルし、CB二人に囲まれながらも突破。GKと1対1になるが、ナイス・セーヴ。
76分、スペインは、シャビ・アロンソに代え、セスク・ファブレガスを投入。そして、後半も0−0で延長。
オランダは94分、イニエスタが、前線にスルーパス、しかし、ビジャが感じていなくて、GKに。ビジャが感じていれば決定的なチャンスでした。その後、すぐ、今度はイニエスタのスルーパスにセスク・ファブレガスが抜け出し、シュート、しかし、GKが左足で弾き出した。
延長に入ってからはイニエスタからゴール前にスルーパス、というシーンが多く見られるようになり、イニエスタをきちんとマークしないとやばい、と思いながら見ていました。
98分、スペインはセスクからイニエスタへスルーパス、ペナルティ・エリア内に進入するが、すぐに打たず、更にドリブルして、封じられてしまう。
99分、オランダはDMFのデ・ヨングに代えて、OMFのファン・デル・ファールトを投入。
100分、ビジャからのパスを受け、ヘスス・ナバスが右側からシュートを放つが、DFの足に当たり、CK。
104分、オランダは、ファン・ブロンクホルストをに代え、ブラーフハイトを投入。ここで3人目の交代終了。
スペインは延長後半、ビジャに代えて、不調のフェルナンド・トーレスを投入。スペインもこれで最後の交代。どっちが勝ってもいいからPK戦までは、行かないで欲しい、と祈る。
109分、スペインは、シャビからイニエスタに浮かしたボールが通り、ハイティンガがペナルティ・エリア外側で倒し、2枚目のイエローで退場。
115分、スナイデルのFKが、壁に当たり、CKと思いきや、何故かゴールキック。
おいおいおい!!
その直後、ヘスス・ナバスがドリブル突破でチャンスを作り、ペナルティ・エリア外側中央にいたセスク・ファブレガスからペナルティ・エリア内右側にいたイニエスタにパス。前方にトラップして、浮いたボールを痛烈な低いボレー・シュート。ようやく点が入り、このまま1−0で終了。
オランダは、せっかく投入したエリアをもっと使って、彼のドリブル突破で、ヘスス・ナバスの攻撃を封じて欲しかった。それと、延長になってから、俄然フリーでボールを受けられるようになっていたイニエスタを封じられなかったことが痛かった。
オランダがひょっとしたら勝つかも・・・とも思っていたのですが、残念。