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今時、就職率100% 秋田の国際教養大学
昨日のカンブリア宮殿は、びっくりした。秋田の国際教養大学を紹介。今時、就職率100%で、大企業への就職率も抜群。

キャンパス内は、授業も英語のみ。私語も日本語禁止。365日、24時間休み無しの図書館を持つ、日本初の大学。卒業できるのは50%、外国の大学みたいに厳しいようです。30年位前(?)から遊園地化していると言われてきた日本の大学とは思えない。こんな大学があったんですねー、日本に。

留学生も多く、海外から優秀な講師を学長自ら多数スカウト。学生には1年間の留学生活が義務づけられているとか、そこまで徹底していると、「国際強要大学」と改名した方がいいのでは、と思うくらい。2004年開学の日本初の地方独立行政法人の大学だそうです。秋田やるなぁ。

JUGEMテーマ:日記・一般


| 日記 | 10:19 | comments(0) | - |
本日のタモリ倶楽部 エポカ・ヂ・オウロ パンデイロ
ちゅうわけで本日、厳密に言えば明日ですが、タモリ倶楽部に「ブラジルのジャズ」と形容されることもあるショーロを演奏するグループ、5月に来日するエポカ・ヂ・オウロジョルジーニョ・ド・パンデイロが出演し、タモリにパンデイロを教えるそうな。いやはや、えらいこっちゃ!! ブラジル音楽ファン必見ですぞ。

公演情報はこちら

JUGEMテーマ:音楽


| 音楽 | 11:32 | comments(0) | - |
「ブラッド・ダイヤモンド」 レオナルド・ディカプリオ ジャイモン・フンスー ジェニファー・コネリー
2006年の映画、監督は「ラスト・サムライ」等を撮ったエドワード・ズウィックという人ですが、この監督の映画は初めて観ました。舞台は西アフリカのシエラレオネです。シエラレオネといえば、アフリカ音楽ファンだったらすぐ連想するのが、パームワイン・ミュージックと呼ばれる音楽。僕もS.E.ロジー等、何枚かアルバムを持っていましたが、ゆったりし過ぎていて、あまり好きではないです。

この映画は、いわゆる紛争ダイヤモンド(Conflict Diamonds)について描かれた映画で、シエラレオネの政府軍と革命統一戦線(RUF)の内戦(1991〜2002年)があった時期の話です。映画では1999年の設定だったかな?

イギリス領ローデシア出身で、独立してジンバブエになってからは、南アフリカに渡り、傭兵としてアンゴラ内戦などで戦ったという設定のアーチャー(レオナルド・ディカプリオ)。今は反政府軍のRUFに武器を流し、代金として受け取ったダイヤモンドの密輸をしている裏の世界に生きるタフガイ。

そして、猟師のソロモン(ジャイモン・フンスー)、この人の静かな威厳、そして息子をさらったRUFに対する激しい怒り、静と動の振幅の激しさ。とにかく絵になります。実際はベナン出身とのこと。あのゾマホンと同じですね。正にはまり役といった感じで、他の人では演じられなかっただろうと思うぐらい。

ソロモンは、反政府軍の革命統一戦線(RUF)に捕らわれ、ダイヤモンドの採掘場で働かされる。そこで、特大のピンク・ダイヤモンドを発見し、必死になって土の中に埋める。

で、たまたま同じ留置場に入っていたアーチャーが、ひょんなことから(書くのが億劫だからこう書いてるんですが)ソロモンがピンク・ダイヤモンドを隠しているのを知る。で、彼を利用しようし、大金せしめて、アフリカからおさらば、と目論む。

ソロモンの息子、ディアがRUFにさらわれ、少年兵となっていて、ソロモンが彼らのいる採掘場のアジトに行き、声をかけるシーン。でも息子ディアは完全に洗脳されていて、父親に銃を向ける。これはリアルでしたね、実際にこういうことはアフリカで普通にあったと思われます。この映画でも麻薬や酒で、少年達を思いのままにあやつろうとするRUFの大人達が描かれています。

マディー(ジェニファー・コネリー)は、紛争ダイヤモンドの真実を暴こうとしているジャーナリストです。ジェニファー・コネリーって、顔が好きではないので、これはファンの方には申し訳ないけど、仕方ないのです。でも本作では、抑えた演技が非常に良かった。傭兵とジャーナリストという設定もあるためか、アーチャーとラブラブにはなるんだけど、キス・シーンすらないのも良かったです。

映画は村や首都フリータウンでの銃撃シーン、草原でのカーチェイス、空爆シーンなど、ド迫力で、社会派映画の香りもありますが、エンタメ性もばっちりありますね。

そして、真実を追い求める正義の人、マディー、子どもや家族のためには自らの命も惜しまず、馬鹿のつくほど正直なソロモンの純粋さ、そんな二人に影響され、人間らしさを取り戻していくアーチャーをディカプリオが素晴らしい演技で見せてくれました。今まで観たディカプリオで一番良かったかも。以前書いた「ワールド・オブ・ライズ」での中東担当のCIA工作員役も良かったけど、こういう男臭い役が似合う俳優になってきたようですね。

この映画で出てくるダイヤモンドを扱う会社のモデルは、紛れもなく、悪名高き独占企業、南アフリカのデビアス社ですね。CBSドキュメントでも放映したことがあり、あきれたことをを覚えています。またアフリカの少年兵たちのことも、シエラレオネ内戦の時の放送だったか、それともコンゴの紛争ダイヤの放送だったかは忘れましたが、やはり、CBSドキュメントでインタヴューをしていた記憶があります。

映画の最後は字幕で終わります。

「2003年1月、紛争ダイヤモンドの売買を阻止する制度、キンバリー・プロセス導入。いまだに売買は続いているが、それを阻止するのは消費者である。シエラレオネは平和になった。しかし、アフリカにはまだ20万の少年兵がいる。」

公式サイトもまだ、ありました。

ブラッド・ダイヤモンド (期間限定版) [DVD]

JUGEMテーマ:映画
| 映画 | 10:29 | comments(0) | - |
「ドグマ」 ベン・アフレック マット・デイモン リンダ・フィオレンティーノ他
自身も預言者役として出演しているケヴィン・スミス監督の1999年の映画。

ベン・アフレックマット・デイモンは、天国を追放され、ウィスコンシン州に行かされた堕天使役。リンダ・フィオレンティーノは、中絶クリニックで働くバツイチで、後にキリストの末裔と知らされる。

サルマ・ハエックは、芸術の女神役だが、場末のバーでストリップを踊り、クリス・ロックは、黒人だから聖書に載っていないんだ、人種差別だ、と言い張る13番目の使徒(笑)、ルーファス役。

歌手のアラニス・モリセットは、イエス・キリスト役。「ダイ・ハード」でのテロリストのリーダー役の演技がものすごく、主演のブルース・ウィリスを食っていたアラン・リックマンは、神の声を伝える大天使役、ジェイソン・リーは地獄に堕とされたた堕天使役と、B級、インディペンデントな匂いがプンプンする映画ながら、何とも豪華なメンツです。

出演者たちの会話は、キリスト教に理解がないと非常に分かりづらいですね。そういう映画は多いですけど、本作は特に理解が必要かもしれない。メッセージ性もかなりありますが、シリアスな映画ではなく、基本はコメディなんだけど、だからこそ、なおさらキリスト教に理解がないと分かりづらいですね。

聖書は旧約も新約も読んでみようとトライしたことはありますが、すぐ飽きてしまって読めませんでした。このDVDには特典として、キリスト教の基礎知識というのが入っているので、それを読んでからもう一度、観てみようかな、と思っています。

ベン・アフレックとマット・デイモンは、8歳頃からの知り合いだそうです。そして、マット・デイモンは、トミー・リー・ジョーンズと同じく、ハーバード卒だそうです。そういや、お笑いのパックンこと、パトリック・ハーランもハーバード卒だったよな、確か。

あらすじはここがいいかな。

マット・デイモンがくしゃみをした際、女性に対して、「何でお大事にと言わなかったんだ」と不機嫌になるシーンがあったのですが、このブログの記事を読んで、ヘーー、と唸ってしまいました。

ドグマ [DVD]

JUGEMテーマ:映画
| 映画 | 23:33 | comments(0) | - |
「CBSドキュメント」 番組存続要請に署名しました。
存続要請はこちら

初回から観てました。初めて観た時、今まで音楽評論家という認識しかなかったピーター・バラカンの鋭いコメントに感動したのを覚えています。音楽だけの人じゃなかったんだな、と。

一番好きな番組の一つだったので、是非、存続希望。同志は是非、署名を。


JUGEMテーマ:ニュース


| ニュース | 23:54 | comments(0) | - |
昨年からお気に入りのチリワイン Mapu Merlot
ちゅうわけで、昨秋、たまたまマルエツで見つけて買ってから気に入っている赤ワイン、チリワインのマプ、メルローです。最初に買った時は、980円位だったような記憶があるけど、今回買った時は、780円位だったっけな、ますます安くなってました。

安いのにしっかりした、値段の割には濃厚な味わいで大好きです。ネット通販だと、もっと高くて1,200〜1,500円位で売ってる店が多いみたいだけど。近くにマルエツがある方は、このワイン、売ってるかもしれませんぜ。是非、お試しを。

JUGEMテーマ:日記・一般


| 日記 | 00:20 | comments(0) | - |
昨日から右目に血が・・・
昨日の朝、顔を洗って鏡を見ると、右目が真っ赤、何じゃこりゃぁぁぁぁ、と松田優作のように思った小生は、鏡に近づき、下瞼を人差し指で下に引っ張った。アカンベーのように・・・。

出血しとる。

まあ、数日で治るだろう、と思っていたが、今日になってもさほど変わらない、。血は5〜10%減といったところか?

で、一応、調べて満たら、どうやら結膜下出血というものかもしれない。僕の場合は、痛くもかゆくも何の違和感もないですけどね。

まあ、そのうち、治るでしょう。

JUGEMテーマ:日記・一般

| 日記 | 23:44 | comments(0) | - |
「扉をたたく人」 トム・マッカーシー監督 リチャード・ジェンキンス  ヒアム・アッバス  
2007年の映画、ようやく借りることができました。原題は、"The Visitor"で全く違いますが、この邦題はなかなかいいと思う。僕も昔、ジャンベ(ジェンベ、ジンベ)を持っていたので、この映画はすごく興味がありました。

主演のウォルター役のリチャード・ジェンキンスは、名前すら知らなかったですが、名脇役として知られた人だそうで、本作が初主演とのこと。公式サイトを見ると、僕の観た映画では、アル・パチーノとエレン・バーキンの「シー・オブ・ラブ」やコーエン兄弟の「バーバー」にも出ていたようです。

映画は、妻を亡くした孤独な大学教授ウォルターが、2つ持っているアパートの一つ、ニューヨークのアパートに戻ると、そこに見知らぬ夫婦が・・・。しかし、その夫婦も他人にそそのかされて住んでいただけで、悪い人間達ではなかったのです。

そんな出会いがきっかけで、その夫婦のシリア人の亭主、タレク(ハーズ・スレイマン)からジャンベを習うウォルター。スレイマンは実際はレバノン人だそうです。奥さんはセネガル人、・・って設定逆だろ、何でシリア人がジャンベだよっ、という突っ込みはさておき。その奥さん、ゼイナブ役のダナイ・グリラは、両親がジンバブエ人でアメリカ生まれだそうで、そして、タレクの母親、モーナ役のヒアム・アッバスは、「パラダイス・ナウ」「シリアの花嫁」という映画で観て、その凛とした演技に感動したのですが、本作でもその凛とした美しさは健在。彼女が出ると本当に画面が引き締まります。ますます、ファンになりました。で、彼女は本当はイスラエル生まれ、ちゅう、何ともややこしいキャスティング。

ジャンベは今や、日本でも老人ホームなどでボランティアでジャンベ奏者が慰問し、みんなで一緒に叩くことで、笑いを失った老人達が笑顔を取り戻したり、というヒーリング的な側面も活況を浴びています。

本作でもタレクに誘われ、公園(たぶんセントラル・パークでしょう)で、10数名のジャンベ奏者達と、一緒に叩くシーンが出てきますが、最初は参加することに躊躇しながらも、一緒になって叩き始めると満面の笑みを見せるウォルター。叩いたことがある人ならば、絶対にウォルターの気持ちが分かるシーンでしょう。

最初は暗い雰囲気だった映画が、この先、明るくなっていくのかな、と思うシーンだったのですが、その後、地下鉄で逮捕されてしまうタレク、不法滞在だったのです。

ミシガンに住む、母親のモーナもニューヨークに出てきて、まあ、色々とあるわけですが、ある日、ウォルターがモーナとの食事中、自分はもう20年も変わらない退屈な講義をしている、仕事らしい仕事などしていない、忙しいふり、仕事をしているふりをしているだけだ、という独白。このシーンはグッと来たなあ。そして、日本にもこんな大学教授、大勢いるよなあ、と思ってしまいました。

タレクの奥さんゼイナブが、手作りのミサンガ(?)のような物を路上で売っている時、アメリカ人女性に「国はどこ?」と聞かれ、「セネガル」と答えると、「ケープタウンに近いの?」と聞かれ、隣で売っている男に、「イスラエルとパレスチナを混同する奴もいるよ」と言われ、お互い苦笑するシーンも印象的でした。自国以外には全く興味を示さないアメリカ人に対する、監督の痛烈な批判が込められているようでした。

そして、映画の中でもセリフとして語られますが、911以降、移民に対して閉鎖的になったアメリカ、これでいいのか、という問題提起の意識も感じられました。

派手さのない、渋い映画ですが、本作が長編2作目という、トム・マッカーシー監督、今後、注目したいと思います。

ラスト・シーンでは、タレクが逮捕された地下鉄の駅で、ジャンベを叩きまくるウォルター。決してうまくはない我流のままでしたが、癒しのドラムではなく、怒りのドラム、あるいは悲しみのドラムなのか、炸裂してました。

そういえば、フェラ・クティの音楽が好きな人には、プチ・サプライズ(?)もありますよ。

監督のインタヴューもありました。

扉をたたく人 [DVD]

JUGEMテーマ:映画
| 映画 | 22:53 | comments(2) | - |
Kurt Rosenwinkel Trio at 新宿ピットイン
ちゅうわけで、昨日の3/14(日)、行ってきました。8時少し前に入りましたが、あまりの混雑に仰天。後方のテーブルは、片付けられ、その分、立ち見客をぎゅうぎゅう詰め、満員電車状態。ピットインでこれほど混んだ体験は初めて。カート・ローゼンウィンケルって、こんなに人気があったんだ、とびっくり。

ウッド・ベースのオーストラリア人マット・クロエシーも太くて安定感のあるラインでドライブ感たっぷり。ドラムのロドニー・グリーンも歯切れのいいシャープなドラミングで、バシバシおかずを入れてきて最高でした。エルヴィン・ジョーンズのドラミングを彷彿とさせた曲もあったなあ。

このブログでも確か過去2回ほどローゼンウィンケルについては書いてますが、1月頃だったか、2枚組のライブ盤、"The Remedy"も新品で買い、愛聴してたので、疲れていて体調は万全ではなかったけど、行って本当に良かった。大好きなモンクとジョビンの曲も演奏してくれたし。

あ、この曲は割と普通にしっとりと演奏して終わるんだろうな的な展開を想像しながら聴いていても、後半になるとまた新たな世界に連れて行ってくれるという、この人の展開力、イマジネーションは無尽蔵だなあ、と感慨に耽りました。アラン・ホールズワース的な部分も感じたなあ。久しぶりに凄いギタリストを観たなあ、といった印象。とにかく現代的で、新鮮な感覚に溢れていました。しかも決してこけおどし的な、きわもの的な発想で音楽を演奏してはいない、音楽に対する姿勢が、ものすごく真面目な人、という印象を受けました。

なんかアメリカ人的ではないギター、ヨーロッパ的だなあ、と思ったりもしたのは、やはり両親がドイツ人とノルウェー人ということもあるのでしょうか? 本人は国籍、どこにしてるのか知りませんけど。

1部で60分位、2部で100分位の演奏だったのかな、大満足の一夜でした。

今回は、彼がスタンダードに取り組んだ新アルバム、"Reflections"発売記念のツアーといったところですが、この新譜も買いたくなりましたね。昨日のライブを観てしまうと、このアルバムもただ普通に弾いてるだけじゃないよね、たぶん、という期待感でいっぱいになりました。

Kurt Rosenwinkel(g)
Matt Clohesy(a-b)
Rodney Green(ds)

ジャケはしょうもないけど、内容はすごい2枚組ライブ盤。こちらはクインテット編成で全8曲。一番短い曲でも11分37秒。15分以上の曲も4曲あります。Kurt Rosenwinkel - The Remedy: Live At the Village Vanguard (Disc 1)で試聴できます。

レメディ~ライブ・アット・ヴィレッジ・バンガード

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| 音楽 | 11:28 | comments(0) | - |
「哀しみの街かど」 アル・パチーノの初主演作 1971年
昔はアル・パシーノと表記されていましたね、いつ頃からパチーノと統一されるようになったのか、1980年代に入ってからかな、それとももっと後か、などと思いつつ。

この映画は確か観てないよな、と思っていましたが、やはりお初でした。いかにもアメリカン・ニュー・シネマといった感じの映画。時代ですなぁ。

原題は、"Panic in the Needlepark"で、Needleというのは針のことですね。映画の冒頭、真っ黒な画面に白い字で字幕が出ます。ニードルパークとは、当時のニューヨークのウエストサイド72番街のシャーマン・スクエアを、ヘロイン中毒者達が、そう呼んでいたとのこと。

邦題は悪くはないとは思うけど、僕の印象では「哀しみ」よりも「悲しみ」ですね。明確な違いはよく分かりませんが、「哀しみ」という言葉は、哀愁とか哀悼という言葉があるように、どこかシンパシーの感情を伴うような気がしますが、僕は麻薬中毒患者にはシンパシーを感じないから。そして、とにかく絶望的、悲劇的な映画です、どん底。だから個人的には「悲しみ」の方が相応しく思う。「哀しみ」の方が文学的な香りが漂う、ということもあって、そう付けたのかもしれないですね。

ボビー(アル・パチーノ)が注射針を腕に刺し、ヘロインを体内に流し込む、そして恋人のヘレン(キティ・ウィン)もいつの間にか、自らヘロインを。そして、ヘロインを買うため、体を売るようにもなっていく。彼女のどんどん落ちていく、迫真の演技も素晴らしい。

唐突なエンディングには、驚かされた。麻薬の売人としてノリノリだったボビーが、ヘレンに売られ、刑務所へ。刑期を終え、出所した時、ヘレンが声をかけてきて、ボビーは怒るのかと思いきや、ただ「行くか」と一言。これからも永遠に二人のヘロインとの関係は続くのだなあ、と。

あらすじはここがいいかな。

今度は久しぶりに「スケアクロウ」でも観てみたいなあ。スケアクロウの監督は本作と同じく、ジェリー・シャッツバーグです。

哀しみの街かど [DVD]

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| 映画 | 09:27 | comments(0) | - |
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