マイク・バインダー監督。原題は、"
Reign over Me"。監督がザ・フーの大ファンで、彼らのアルバム、「四重人格」収録の"Love, Reign O' er Me"から取られている、とのこと。
ニューヨークで、歯科医として、裕福な暮らしをしているアラン(
ドン・チードル)が、ある日、大学時代のルームメート、チャーリー(
アダム・サンドラー)と再会。
チャーリーは、9.11で、妻と3人の娘を一度に失い、消息不明になっていたのです。そのチャーリー役のアダム・サンドラー、若い頃のボブ・ディランに似ていることと言ったら・・・。そして、どれほど深い悲しみに打ちひしがれているかが、伝わってくるリアリティ溢れる演技です。涙ちょちょ切れモンの演技ですよ。
アランの奥さん役の女性、どこかで観たな、と思っていたらこのブログでも書いた、トム・クルーズの悪役ぶりがかっこいい「コラテラル」で、ジェイミー・フォックスといい仲になる
ジェイダ・ピンケット・スミスでした。
そして、チャーリーを診察する精神科医、アンジェラには、
リブ・タイラー、レインズ判事役に
ドナルド・サザーランド(久しぶりに観たので、老けていて気付かなかった)、チャーリー同様、心に深い傷を負った女性として、ドナ(
サフロン・バロウズ)などが出ています。
そして、一見、何不自由ない生活に見えるアランも、深い孤独感にさいなまれていて、愛しているのに、妻とうまくコミュニケートできない。二人の人生にどんな風に明るい光がさしていくか、といったところが描かれていきます。なかなかいい映画でした。
オフィシャル・サイトもまだ、ありました。