2002年の映画。原題も同じ、"Phone Booth"。電話ボックスのことですね。見栄っ張りで、ウソで塗り固めた生活をしている自称、一流の宣伝マン、
ステュ(コリン・ファレル)。携帯で電話をすると請求書で妻
ケリー(ラダ・ミッチェル)にばれるため、いつもの電話ボックスから電話。相手は、フ××クしたいと思っている田舎から出てきた新人女優の
パム(ケイティ・ホームズ)。
電話を切った後、電話ボックスの電話が鳴り、受話器を取るステュ。ここから地獄の80分が始まる。
相手は、電話ボックスに盗聴器を仕掛け、毎日、どこかのビルの窓から電話ボックスに入る人間を観察し、誠実でない人間に制裁を加えているゆがんだ正義感の持ち主。双眼鏡で覗いていると思っているステュだっが、ステュのスーツには、レーザー・ライフルの赤いポイントが・・・。
電話を切ったら殺される。ボックスを出たら殺される。
やがて、長電話にいらだった娼婦たちと小競り合い、そして、用心棒の男がバットでボックスのガラスを叩き割り、ステュを引きずり出そうとすると、その電話相手のスナイパー、殺っちゃいました、用心棒のレオンを一発で。
当然、娼婦らは、ステュが犯人だと騒ぎだし、やがてパトカーや狙撃隊、報道カメラなども集まり、全国に生中継。
レイミー警部(フォレスト・ウィテカー)が、ステュを説得しようとするも、スナイパーは、本名を言うな、本当のことを言うな、とレイミーの殺害もほのめかしながらステュをじわじわと追い込んでいく。
やがて、ニュースを観た妻ケリーやパムも現れ、スナイパーにとっては、標的が増えたことになり、ますますステュを追い込んでいく。そして、群衆やテレビカメラの前で、これまでの悪行を告白しろ、と。
利益関係のない人間には冷たかったこと、給料を払うと言いながらも若い者にタダ働きをさせていたこと、独身だと偽り、パムに接近していたこと等々。最初はスナイパーの命令で告白していたはずが、徐々に自分の駄目さ加減、いい加減さ、ウソっぽさに反省する気持ちが芽生えてきたようで、延々と続く独白は、思わずグッと来るものがありました。このシーンは感動したなぁ。
圧倒的な緊迫感。様々な意外性を持った仕掛け。コリン・ファレルの演技も最高で、自分の中では超傑作映画と思いました。
結末はどうなるかは書きませんが、スナイパーの正体は、最後の最後で、ようやく分かります。誰、と思ったらおおっ、
キ****・*****ドでした。
監督の
ジョエル・シュマッカーは、この映画を何と10日間で、撮影したというのも驚きでした。時系列的に撮ったので、エキストラ達の反応もリアルで、面白かったそうです。
フォーン・ブース公式サイトもまだ、ありました。