リッキー・リー・ジョーンズ、1991年リリースのアルバム。ロベン・フォード、チャーリー・ヘイデン、ディノ・サルーシ、ジョー・ヘンダーソンといったジャズメンも参加。
"My One and Only Love", "Hi-Li Li Hi-Lo", "Bye Bye Blackbird"などジャズメンも取り上げるスタンダード。ボビー・ティモンズの"Dat Dere", ジミヘンの"Up from the Skies", ジェファーソン・エアプレインのマーティ・ベイリン(マーティ・バリン)の"Comin' Back to Me"などを歌っています。
実は、僕はジェファーソン・エアプレインとホット・ツナが大好きなのですが、(ジェファーソン・スターシップは未聴)、あの「伊勢佐木町ブルース」の青江美奈は、ヨーマ・カウコネン(ヨーマ・コーコネン)やホット・ツナのファンだったそうです。
本作では、5人や6人で演奏している曲よりも、ギターとベースの二人編成、その二人にバンドネオン、またはクラリネットかヴァイオリンによる3人編成という小編成の曲が好き。
家飲みをしている最中、突然、リッキーが「あたい、歌いたくなっちゃったからさぁ、適当に伴奏つけてくんなぁぃっ」と桃井かおり風に宣い、ロベン、チャーリー、ディノ(この3人編成が最も多い)が伴奏をつけているといったラフな雰囲気が最高。また、少人数だとリッキーの下手なジャズ・ヴォーカルが、いっそう冴えて、いい味出してます。
少人数の曲では、ギターはポロリポロリと弾いていて、とにかく音がスカスカなのも、とても味があり、また、全編に渡って電気楽器は一切なし、という統一感も良し。
"I Won't Grow Up"のヴォーカル・パートが終わり、ベースのみをバックにギターのソロの最中に口笛が入るところなども、気の置けない仲間とのお気楽セッション風な感じでいいんですね。本作は、一日の最後に締めのアルバムとしてよく聴いてます。
バーボンやスコッチをストレートでちびりちびりとやりながら聴くと、更によろしいです。ポップ・アートなジャケも大好きです。
Robben Ford(a-g)
Charlie Haden(b)
Dino Saluzzi(bandoneon)
John Henderson(ts)
Steve Kindler(vln)
John Leftwich(b)
Michael O'Neill(a-g)
Walfredo Reyes(snare,bongos,brushes,shaker)
Bob Sheppard(cl,ts)
Charley Shoemake(vibes)
David Was(produce,bottles and junk,bgr-vo)
RLJ(a-g,horn arr.,vo-arr.)
and other bgr-vocalists