久しぶりの
CBSドキュメント物。毎週、観てはいるのですが、しばらく忙しかったので、さぼっておりました。
以前、あまりの知的さと洗練された組織運営能力にびっくりした
刑務所がギャングの司令部 米刑務所 その1という記事で書いたヌエストラ・ファミリアというギャング。それに対し、今回のギャングは、知的さとか、洗練された組織運営とは全く違います。
彼らは、20年前のエル・サルバドル内戦を逃れ、LAに渡った難民達を中心に組織されたギャング。ゲリラだった者も多くいるそうです。「MS13」のMは、Mara(ギャング)、Sは、 Salvatrucha(エル・サルバドル人)とのこと。
現在はカリフォルニアだけでなく、全米33の州にまで勢力を拡大し、全米で1万人。更にヨーロッパなど5ヶ国に勢力を拡げ、総勢5万人にも及ぶかもしれない、ということでした。組織の目標は、ヒスパニック系ギャングのトップになり、殺人の数でNo.1になること。ドラッグや武器の密輸、自動車の盗み、レイプ。とにかく手荒な組織らしいです。
最初に警察が2002年に行った事情聴取の映像が流れました。殺人現場にいたことで、起訴を恐れ、情報提供に踏み切ったという、ホンジュラス生まれで、LAの貧民街で育ったブレンダという16歳の少女。様々なハンド・サインが何を意味するのか、そして、警官やギャングを襲う時のサイン、例えば、銃を撃つ時は腹をさする、ナイフで刺す時は肩を撫でる等のサインを暴露していました。
そして、メンバーが手に彫る入れ墨の3つのマーク、これは「監獄、病院、墓場」を意味するそうです。組織に入るためには、男性はメンバー達から13秒間、殴る蹴るの暴行を受け、女性はセ○○スすることだそうです。
ブレンダは情報を流したため、証人保護プログラムを受けていたが、妊娠していることが分かり、家に帰ってしまったとのこと。情報提供して、1年経たぬうちに裏切り者としてメンバーに殺害されたそうです。
後半では、ブレンダが殺されたために激怒し、警察に情報を流したという女性が、変装で登場。変装しているとはいえ、完全に死を覚悟してのインタビューでした。