2016.11.17 Thursday
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田原: 僕は、あれは検察のやり過ぎ、見せしめでけしからんと思うんだけど、日本の既存の新聞を見ると、名前を言うと読売新聞、産経新聞、日経新聞。社説でボロクソに叩いているんですよ、「堀江けしからん。検察よくぞやった」と。の部分は、脱力したなあ。
佐々木: 何を根拠にしてそういうことを言ったんですかね。
田原: 全国紙が彼をコテンパンに叩いているんですよ。検察はいろいろ叩かれてはいるけど、叩いているのは、どうせろくなヤツはいないんだと。やっぱり検察が日本を健全にしていると大新聞は書いているんですよ。
佐々木: その幻想はこの前の村木さん事件で崩壊したはずじゃなかったんですか。
田原: そのはずなんですよ、本当は。この間、郷原信郎(弁護士)さんと一緒だった。郷原さんは、検察をどうするかという『検察の在り方検討会議』(法相の私的諮問機関)のメンバーです。その最終の会議なんですが、こんな地震でのときにやるなというのに、法務省は絶対にやると言って、地震のドサクサ紛れでやってしまったんだって。だから検察は変わりません。
田原: 何でないんだろう? 僕はこういう歳ですから、戦後の高度成長、復興をやった経営者にずいぶん取材しています。今といちばん違うのは、彼らがやったことは理屈じゃない、力仕事なんですよ。結局いかにアメリカを騙して、あるいは世界銀行を騙してカネをふんだくるかと。もう賄賂も何もね・・・。次回、vol.3も楽しみだ。
例えば新日鉄の稲山(嘉寛)さんとか永野(重雄)さんたちが世界銀行の総裁を日本に呼ぶ。これもね、吉田(茂)首相と組むんですよ。吉田首相が呼ぶんだけども、何も呼ぶ当てはないんですよ。ただ呼んで儀式をやって、その儀式をやった後、稲山さんと永野さんが京都に連れて行って、祇園で飲ませる抱かせる握らせるをやるんです、露骨に。日本の国宝みたいなやつをどんどん握らせて、そのために日本は世銀から融資を受ける資格はまったくなかったにもかかわらず融資を受けちゃうんです。
佐々木: そういう政治力って、今あまりないですね。
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